2006年12月02日

ハロースピードならやれる/阪神JF予想

僕は2歳戦が好きだ。
それはPOG的観点とかそういう意味ではなく、キャリアが浅くて検討材料が少ないから予想が楽だからというグウタラな理由である。やるからには過去のレース映像を全馬分振り返ったりしないと気がすまないけど実際にはそんな時間ないわけで。あと、馬体で予想し易いというのも一つ。
そういうわけで、今週は馬体ブログのパドック予想で充分とも思ったけど一応補足してみます。

ジュベナイルフィリーズは前売り時点でやはりアストンマーチャンが抜けた人気。前走の強い内容と鞍上を考えると当然でしょう。この馬は戦績やレースぶりを見る限り、典型的なスピードタイプで小倉や京都はともかく、芝が長く時計がかかる新装開店の阪神コースではどうか?という疑念が浮かびます。ただ個人的には馬体とフットワークからパワーも兼ね備えた万能スプリンターと見ているので距離が少し微妙ではありますが同年代の牝馬同士ならまず崩れないだろうと考えています。

あとは馬券妙味との相談ですが、打倒マーチャンの旗手として推したいハロースピードを本命でいきます。
だいたいは馬体ブログに書いた通りですが、この馬のデビュー2戦の内容は「福島だから」「新潟だから」というレベルではなく、間違いなく世代トップクラスのパフォーマンスだったと思っています。前走は出遅れて4角で揉まれてとチグハグな競馬ながら、絶望的な位置から追い込んでの3着。マーチャンは遥か前方でしたが、1ハロンの距離延長と直線が伸び、幅員が広がった新しい阪神マイルコースなら射程圏に捉えることも十分可能。

今日の阪神芝レースを見る限り、出遅れて直線大外回しではさすがに届かないと思われるので、最低限スタート決めるのが条件ですが、スムーズならこのコースが一番有利に働くと思われるハロースピードが最も勝利に近いでしょう。

馬券は単勝のみ、ブリーズアップセール出身から初のGI馬誕生なるか!?


※ちなみに中日新聞杯は、以前から「1年以内に確実に重賞勝ち馬になれる」と周囲に公言してはばからなかった、自分の中では株の高いトウショウシロッコを本命。前走時の馬体の成長著しく、3歳成長株の一頭。吉田豊がGI蹴って中京まで行ってタダで帰ってくると思うなよ。
posted by 馬砂雪 at 21:13| Comment(0) | TrackBack(1) | レース予想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月28日

ディープとハーツ、両雄の明暗/ジャパンC回顧

輝きを取り戻したディープインパクト、光を失ったハーツクライ。1年ぶりの直接対決で好勝負を期待されたジャパンカップは、両雄が明暗を分けた。

成績・レース映像
http://jra.jp/datafile/seiseki/g1/jc/result/jc2006.html

誰が行くのかというメンバーでコスモバルクがハナを切り、トーセンシャナオーが続く。逃げるかとも思われたハーツクライは3番手から出を伺う。バルクはしっかりと折合いながら前半1000m61.1秒のこのレベルにしては超スローといえるペースを演出する。ディープインパクトはスタートから最後方追走で定位置をキープ。残り800mのあたりで先にデットーリが動き、ディープより先に上がっていくがそれを追いかけることなく徐々に加速、4角で大外を回りながら集団に取り付いたディープは楽な手応えで離陸モードに入り、直線では「飛んだ」。内から猛追の3歳馬ドリームパスポート、4角で置いていかれたウィジャボードらを振り切り、あっけないほどの強さで6つ目の栄冠を手に入れた。ハーツクライは一度の見せ場もなく馬群に沈んだ。

☆       ☆       ☆

ディープインパクトはデビュー以来最低体重でしたが、パドックでは以前より落ち着いた印象で、馬体の出来も上々。程よく気合も乗って走れる態勢でした。今回は少頭数で、積極的に行く馬もおらず結局スロー。本来最後方待機の馬には厳しい流れのはずですが、早めに動いていって終い33秒台の脚が使えるディープにとってはまさにおあつらえ向きの舞台、彼のスタイルが最もマッチする展開となりました。予想で述べたように、ディープ最大の武器はどこからでも仕掛けていけるスタミナの裏づけと、長い直線があれば終い33秒台クラスの強烈な末脚が安定して繰り出せるということ。直線の長い東京競馬場でスローな流れとなれば、3コーナーから仕掛けてひと捲くりで簡単に勝利をものに出来てしまうのは当然。だからこそハーツクライに厳しい流れを演出する役をお願いしたかったのですが、そのハーツは全く自分の走りをすることなく、ただただディープの独壇場でした。ディープインパクトの強さの「再確認」ができたことが収穫で、レース自体は昨年の激戦と比べるとやや内容に乏しいものだったように思います。それでも、さまざまな思いで挑んだディープ陣営にとっては「絶対に負けられない」レースを獲ったということは何ものにも変えがたい収穫だったといえるでしょう。
実況・中野雷太アナの「全てを振り切って、ディープインパクト ゴールイン!」というフレーズが実に印象的でした。

一方のハーツクライはパドックで覇気がなく、ややトモの肉が落ちた印象。もともと気合乗りのよいほうではなかったと記憶していましたが、元気のなさが気にはなりました。レースではルメールがスタートから軽く押して番手につけるものの、道中目立った動きはなく直線では全く見せ場なく後退。勝ったディープに2秒以上の差をつけられての惨敗はどう見ても力負けの類ではありません。やはり戦前から言われていたのど鳴りの影響なのか、レース後も息が苦しそうだったというのが橋口調教師の言葉。ただ騎手はのどはいつもどおりだったと言っているし、どうなんでしょう。結局、調教でいくら動いても実戦の息持ちは話が別だということです。キングジョージからの間隔が空いていたこともあるのでしょうが、それにしても好レースを期待していただけに残念でなりません。馬主側は有馬記念に行くと言ってますが、橋口師はのど鳴りが原因だから引退させてあげたいと意見が衝突、師は説得してでも引退させたい様子で、一番近くで見ている人がそういうのならそれが一番なのかもしれません。有馬での最終決戦を前にターフを去ってしまうのか・・・。(※追記 やはり引退のようです、残念無念。)

ドリームパスポートはパドックで一番良かったといえるぐらい張りもつくりも抜群で周回も力強い動き。レースでは中団でしっかりと折り合って、終いも最後まで脚を伸ばしたのは成長の証。3歳馬でウィジャボードに先着は大健闘で、ここにきてやっと馬に芯が入ってきました。このまま順調に成長すれば来年の主役は間違いないでしょう。

ウィジャボードは小柄でもしっかりとした品格を持ち合わせた馬。ディープの様子を伺うような位置取りで末脚勝負の展開に持ち込もうとしていましたが、後から動いたディープに外から捲くられて直線入り口で後手を踏むデットーリらしからぬロス。一度加速を始めたディープに追いつけるはずもなくインをつかれたドリームパスポートにまで先着を許してしまいました。地力の上では2着もあったと思いますが、それでもこれが精一杯という感じもありました。BCから中2週での遠征とハードなローテでも全く折れない強さ、「世界最強牝馬」の名に恥じない素晴らしい馬だったと思います。

コスモバルクはハナを切ったから折り合えたのか、気性が成長したのか、とにかくスローのペースを自分で作るというずいぶんと物分りのよい馬になりました、が、逆に以前の闘争心が失われつつあるようにも思いました。東京で最後ヨレる(五十嵐が寄せる?)のはいつものこと、体重が絞りきれなかったのも影響したでしょう。4着は地力の結果であり、また今のこの馬にとってGIが非常に遠いということを物語る着順でもあります。

フサイチパンドラはよく頑張ったほう。この馬のポテンシャルならあるいはと思い、最後馬券を買い足したのですが、さすがに前に馬がいました。それでもサムソンに先着してみせたのはお見事。来年にさらに期待が持てます。メイショウサムソンは何もさせてもらえなかったという感じですが、この馬の力は出したようにも思います。渋った馬場だったダービーは例外で、この馬にとってベストは中山、東京の上がり勝負ではこの結果もやむなし。馬体ははちきれんばかりのボリュームでしたが、如何せんまだまだ絞れる状態で、有馬記念までにビシバシ追って体が出来れば好勝負できると確信しています。この二冠馬はまだ成長途上。

 
posted by 馬砂雪 at 19:53| Comment(2) | TrackBack(1) | レース回顧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月27日

ダート界に新星、アロンダイト/JCダート回顧

いつもベストは尽くすけど、何故か誰かが前にいる。
ここまでくればもう芸術、極めてみたい銀の称号。(だいや)


成績・レース映像
http://jra.jp/datafile/seiseki/g1/jcd/result/jcd2006.html

満を持して外目から抜け出したシーキングザダイヤを、内から並びかけ競り合いの果てに勝利を勝ち取ったのは重賞初挑戦の3歳馬アロンダイトでした。まだキャリアも浅く、未勝利から連勝で挑んだ今回、勢いだけでどこまでやれるかというまさに挑戦者の立場ながら、見事に大仕事をやってのけ、王者不在のダート界に新たな新星として名乗りを上げました。

メイショウバトラーの逃げたペースはレコードだった前年よりはやや遅いものの、ハイペースでバトラー自身も追いかけたフサイチリシャールも直線半ばで失速。4,5番手追走のシーキングにとってはおあつらえ向きの流れで、道中の位置取りや直線での仕掛も絶好、これで負けたらしょうがないという騎乗だったにも関わらず、直線でぽっかり空いた穴に飛び込んだアロンダイトの強襲の前に屈っしてしまいました。レース後武豊は「逃げ馬が内をあけたせいで負けた」というニュアンスの発言をしていましたが、それは騎手心理、言い分は理解できてもファンにとっては納得のいくものではないでしょう。実際、パトロールを見ると哲三騎手が一瞬閉めにいこうとした瞬間に後藤騎手がすかさず飛び込んだ格好になっており、むしろ後藤の好騎乗を褒めるべきでしょう。結果的に道中も内内で進み、直線でもロスなく走ったアロンダイトは格上相手に台頭以上の結果をもたらした訳です。馬も人もお見事。

さて、予想ではアロンダイトのアの字も出てこなかったのに、なぜか単勝を買っていて儲けさせて頂きました。馬体チェックで書いたとおり、先週までこんな馬の存在自体ほとんど知らなかったのですが、パドックの映像をみてビックリ、紙面パドックではわからなかった歩様や迫力がひしひしと伝わってきて、まさに「化け物」の風格を持っていました。馬体の張りも絶好調で、時計云々はともかくとしてこんな馬がいるなら、この舞台でいきなりレートを大きく上げてきてもおかしくないなと考え、思わず単勝を少額だけ買ってしまいました。ソングオブウインドに続いてエルコンドルパサーのラストクロップからGI馬誕生、この種牡馬の仔はこの時期に大きな進化を遂げるのですね、2頭とも一戦ごとに力を付けている感じで今後どれだけ強くなるかわかりません。本当に素晴らしい才能だけに、父が急逝してしまったことが惜しまれます。

結局悩んで本命を打ったブルーコンコルドのほうも「恐竜」のような凄まじい馬体で、馬自体の仕上がりは万全だったように思います、が鞍上も言っているとおりレースでは前が詰まって完全に脚を余し、距離が長かったのが敗因なのかはわからずじまいでした。残念。戦前に「鞍上が一番の不安要素」と漏らしていたのが図らずも当たってしまいました・・・。

シーキングザダイヤは本当にツキがないんでしょうね。これでGI2着が9回目。狙ってできることではないし、この馬自身が悪いということもないでしょう。前走も今回も「何故か」他の馬が激走してしまったような感じ。一種の病気でしょうか。。何とかタイトルを獲らせてやりたい反面、このままのキャラクターを貫き通して貰った方がおもしろいような・・・、馬にしてみれば迷惑な話かも知れませんがw


今年のJCダートは戦前から言われていたとおり、真の意味でのチャンピオン不在の低レベルな争いだったと言えるでしょう。逆に言えば、チャンピオンへの挑戦権をかけて、今後のダート界の方向性を決める一戦だったように思います。そこで新たな勢力が誕生したということは喜ばしいことかもしれません。カネヒキリが来年帰ってきたときに、周りの状況がどうなっているか楽しみです。
posted by 馬砂雪 at 14:47| Comment(0) | TrackBack(1) | レース回顧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月25日

ハーツ先行策でディープと一騎打ち!/ジャパンC展望

--------JCダートプチ回顧---------------
昨日の「絞ったリスト」に名前挙げなかったアロンダイトの単勝をなぜか(?)買ってた馬砂雪です。いや、ホントマジで。
本線はブルコン単複だったんですがあまりにパドックがすさまじい化け物だったので思わず勢いで単勝だけ買ってたら当たりましたわ。ブルコンがアレな結果だっただけに救われました・・・、まぁその辺はまた回顧で。
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いよいよ明日はジャパンカップ、ディープインパクトハーツクライの有馬以来約1年ぶりの直接対決とあり、今年のNO.1を決める戦いになりそうです。

もちろん、そのほかにも欧州年度代表馬となった「世界最強牝馬」ウィジャボードに、日本のクラシック二冠馬メイショウサムソン、三冠すべて僅差のドリームパスポート、同じく牝馬三冠で接戦を演じエリザベス女王杯は繰り上げ優勝を勝ちとったフサイチパンドラ、質の高いメンバーが揃いハイレベルなレースが期待されます。やはり、注目は海外帰りの2強がどんなレースを見せるかということ。共に海外に渡り世界でも通用する実力を証明しました。ディープは禁止薬物による失格騒ぎで随分ゴタゴタしていましたが、馬自体は順調に調整できたのは何より。ハーツも帰国後の調整でガレたり喉鳴りが発覚したりと不安な情報がありましたが追い切りの動きは好調時のそれで、問題ないと思います。

いろいろ考えましたが、やはりディープ・ハーツの優位は揺るぎないと感じます。3歳勢はレベルが高いといわれていますがそれでも完成された2頭の競馬と比べるとまだまだ脆い。ウィジャボードのみこの2頭に地力で迫れると思いますが、今年の順調さと鞍上の仕掛け、いろいろ考慮に入れても真っ向勝負では分が悪いという結論です。ただハーツに2度負けたとはいえ、状態面など考えると必ずしも格下と言い切れず、プリンスオブウェールズ(2着エレクトロキューショニスト)のときの強い内容を考えるとハーツとの実力はかなり接近していると見るべきです。

一番の問題は、ハーツとディープの比較ですが東京競馬場ならディープインパクトで間違いないというのが僕の見解。逆に、ディープに勝つためにハーツはどうすればいいのか?ということを考えてみましょう。

少頭数の今回、スローの上がり勝負になればまずディープには勝てません。ハーツクライは終い切れる印象がありますが、実際のレースではそれほど速い時計は計時しておらず、むしろ上がりが掛かるときこそ台頭しています。そうなると、ディープを見ながら競馬をするのは問題外、最低でも先行、おそらくはハナを切って逃げていかないと活路は開けないでしょう。ルメールがその辺わかった上できちんと先行してくれれば、他の馬を蚊帳の外にするマッチレースに持ち込めると考えます。逆に、溜める競馬を試みたらアウト。両馬ともスタミナに長けていますので、ハーツが逃げてディープが追う展開になれば、実力で劣る馬は付いて来れません。結果的に2頭の力比べという構図になると思います。

ただ、それでも東京の長い直線ならば粘り切りでディープを撒くのは厳しいかなという感じがします。前にも言ったようにディープはどこからでも動いていけるスタミナの裏づけがあり、直線で毎回上がり33秒台の安定した高速の上がりを繰り出せる瞬発力も持っているという2つの武器があります。その2つともを存分に発揮できる舞台ではハーツといえども厳しい、中山なら話は別ですが。というわけで予想は馬単のディープ→ハーツの1点を本線に、3連単で3着付けにウィジャボード、メイショウサムソン、ドリームパスポートまで。ハーツが一騎打ちで力尽きたらその3頭が2着にくるということでその裏も押さえます。

馬券的なことは抜きにしても、これだけのメンバーが揃う、近年でも最強クラスの日本馬と欧州最強牝馬の戦いは楽しみですね。
明日は頑張って朝から競馬場だぜ!寒そう・・・
posted by 馬砂雪 at 19:50| Comment(0) | TrackBack(0) | レース予想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月24日

大混戦JCダート、とてもじゃないが絞れない!

史上初の外国馬0頭で行う今年のジャパンカップダート。メンバー中実績最上位、前走JBCクラシックを連覇したタイムパラドックスが追い切り後に骨折で回避…、これでもかというぐらい手薄なメンバーとなってしまいました。ダートGI馬はブルーコンコルドのみ、そのブルコンも本質的に距離不安があり、人気になるであろうシーキングザダイヤはとことん詰めが甘い。確たる本命不在の超混戦模様で何が来てもおかしくない状況。

優勝圏内と思える馬がゆうに5、6頭はいようかというメンバー、こういうレースを当てに行くなら本来1頭に的を絞るのは危険なんですが、そこはギャンブル、1着当ててこそ競馬の醍醐味ということで今回も本命単勝を本線にいきます。

で本命なんですが
スイマセン、わかりません!(><)

各馬の実力比較の材料はいろいろありそうですが、これだけメンバーが多彩だと決定打に欠ける、どの馬も普通なら本命に推せるほど絶対視できるタイプじゃないだけにどうしても予想が二の足を踏んでしまいます。今のダート界においてカネヒキリ、アジュディミツオーがどれだけ大きな存在なのか改めて感じるこのごろ。。


とりあえず

フサイチリシャール(前走だけではとても見限れない)
ブルーコンコルド(距離さえこなせば)
サンライズバッカス(馬体的に限界ありそうだが)
シーキングザダイヤ(詰めが甘いが力上位)
フィールドルージュ(前から目をつけてた)
ジンクライシス(調教抜群、状態良し)

ここまで絞った。



あとはパドック見て直感で決める!!

時には投げやりにならなければわからないこともあるんです。多分。
posted by 馬砂雪 at 19:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 競馬コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月23日

ジャパンカップというレースの意義

勢い余って長文駄文を連ねてしまいました、ご容赦を。。

今週は僕がGIの中でも最も好きなレース、ジャパンカップが行われます。土曜にはJCダートもあり、世界から集まった強豪達と日本馬の戦いを前にワクワクする…はずなのですが、今年は外国馬は芝の2頭のみ。まさか2レース合わせてスプリンターズSより外国馬が少ないなんて事態になるとは予想だにしませんでした(それ以前にダートは0なわけですが)。流石にこのような状況では外国馬VS日本馬という図式は成り立たず、このレースの存在意義そのものを問われる事態です。

そもそもジャパンカップの意義って何でしょう?日本で初めて海外馬に開放した国際レース、勝ち馬には国内外の名馬が名を連ね名実共に日本競馬の最高峰といっても過言ではありません。JRAにとっても長年推し進めてきた日本競馬国際化の象徴でもありました。それが実り、遂に念願だったパートI国入りを果たしたのですが、その年に外国から馬が来ないジャパンカップとは何という皮肉でしょう。

もともと時期的な問題や、日本の検疫問題、香港国際競走の成功、日本馬が対外的に強くなったことなど様々な要因で外国馬が来にくくなる下地はありましたから、たまたま今回は数が少なかったとも言えます。しかし、立地や時期、検疫環境の近い香港にあれだけ馬が集まることを考えると最大の問題はもっと別にありそうです。

外国馬が日本に、いやジャパンカップに遠征したくない理由は、レースの国際的ステータスと勝ち負けのリスクが釣り合わないからです。勿論、ドバイ、香港と並ぶ、高額な賞金体系は魅力でしょうが、目先の金より一番は競走を勝つことによる種牡馬としての価値を高めること(特に欧州陣営はその意識が強い)。国内で滅法強い日本馬を相手にして敗れるリスクと、勝って得られる総合的メリットが釣り合わないならわざわざ遠征するのは勿体無い。下手をすれば各国で積み上げてきた成績にキズを付けてしまいかねないわけで。

一応補足しておくと今回ウィジャボードのような超一流馬が遠征してきたのは(2度目というのもありますが)、牝馬、高速馬場得意、遠征得意、香港にも出走意志、調教師がいい意味で変わり者(?)、と条件が整ってという感じで、普通ならなかなかないことです。もう1頭の外国馬も牝馬で香港に出走予定というのは偶然でしょうか。

この問題、はっきり言って一朝一夕でどうこうなることではないと思います。ジャパンカップだけでなくその他の国際レースを充実させて、海外陣営に取って魅力的な条件と賞金を用意し、地道に日本のレースの価値を高めるという正攻法のやり方では、すぐ結果は出ないでしょうし。敢えて提案するなら、日本から馬を海外に買いに行く人間を増やし、また日本のマーケットに海外から買い付けに来てもらうように市場の相互交流を活発にすることで、日本のレースの価値を間接的に高めるやり方をさらに推し進めること(勿論もうやってますが)。そういう意味では先日のパートI国入りの意義は長期的に見て非常に大きいのではないかというのが僕の考え、JRAはこの点で評価されるべきだと思います。もっとも、それによって失うものもあるかもしれませんが…

話を戻して、ジャパンカップは今年日本がパートI国入りしたということで、設立当初からの目標を達成し、一つの役目を終えたといえるかもしれません。では何が残るのか?レースの意義を別の観点から考えると、「東京競馬場 芝2400m」という舞台設定が非常に重要だと思います。

全ての3歳馬が目標とするダービー、オークスと同じコースで行わなわれる古馬GIはジャパンカップだけ。直線が長く坂もありスピードだけでもパワーだけでもダメ、広いコースで紛れも少なく、底力を問われる「強い馬が勝つ」東京コース、そのコースで行う2400m戦こそNO.1を決めるに相応しいといえるでしょう。仮に外国馬が来なくても開放していること自体に意味がある、舞台設定こそ大事とするなら少なくとも「国内最高峰」としては機能するのではないでしょうか。売り上げの面で有馬記念に劣るのは仕方ないとしても、出走馬のレベル、レースレーティングにおいては常にトップを維持し続け、ファンにとっても日本の看板レースとしての位置付けを定着させることが大切。そういう意味では今年は、ディープ・ハーツの古馬トップ2とサムソン・ドリパス・パンドラの3歳牡牝のクラシック上位組が参戦し、海外からは2年ぶりにカルティエ賞欧州年度代表馬となったウィジャボードが出走とレベル的には申し分ないものと言えます。

「ハイレベルな競馬」「レベルの高い勝負」を突き詰めていくことが、JRAが目指している「スポーツ・文化として質の高い競技」としての競馬を促進するための近道。売り上げ一辺倒ではなく、ファンが求める熱い戦い、そういうレースを作っていくことによって競馬の人気が再燃するようにするために、ジャパンカップは必要不可欠なレースなのではないでしょうか。
posted by 馬砂雪 at 19:10| Comment(0) | TrackBack(1) | 競馬コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月20日

フサイチホウオー、荒削りでも無傷の重賞制覇!

よくやった!!フサイチホウオーが見事1番人気に応えて東スポ杯制覇、新馬からの2連勝で無傷の重賞制覇を果たし、来年のクラシックへ向けて大きく前進しました。先週触れたとおりこの馬は今年のPOG期待の馬であり、さらに父は僕が最も好きだった馬、ジャングルポケット、その父にとっての初重賞制覇でもあり、本当にうれしかったですね。

成績・レース映像
http://jra.jp/datafile/seiseki/replay/2006/112.html

東京競馬場まで見に行ったかいがありました。新馬戦のときもたまたま現地で見ることができたのですが、今回もそのときと同じようにパドックではやんちゃな仕草をみせて気の強さをアピール。それでも新馬戦よりはだいぶましになったとおもいきや、装鞍所で大暴れしたらしい・・・さすがです。レースぶりもまだまだ荒削り、好スタートから4コーナーの手前までずっと掛かり通り、口を割ったりと鞍上がなだめるのに必死でしたが、直線向くと早めに先頭に立ち、直線半ばまで仕掛を待つのは新馬戦と一緒。内にドリームジャーニー、外にフライングアップルと挟まれる形となり苦しい展開かと思われましたが、そこから再び伸びて最後まで先頭を譲ることなくゴールまで走りきりました。

アンカツの話によると、道中はずっと内にもたれていたようで、直線でもゴーサインが出てからもたもたしてるんですが、フライングに交わされるとそこでもうひと伸びしてくるあたり、闘争心・勝負根性の強さを伺わせます。2勝馬2頭が2,3着ですからキャリア1戦で挑んだ重賞としては上々の内容でした。それでも道中の掛かり・モタレ、直線で手前を2回変えたりとまだまだ荒削りで今後これがどのように改善されていくのかと考える反面、父もやんちゃでならした個性派だっただけに、そういう部分は残っていて欲しいなという気持ちもあります。次走はラジオNIKKEI杯、今回よりもっと強い相手になるでしょうが、強い相手とやった方が力が付くので是非ともがんばってほしいものです。

それにしても、ジャングルポケットの初年度産駒で初重賞制覇を果たした馬を指名できた喜びは大きいです。昨日はジャングルテクノも休み明けながら強いメンバーの500万を勝ったりとジャングルポケットウィークといった感じ。今のところ遺伝力は強力で、父ににて気性の強い、それでいてゴール前でしっかり伸びてくる産駒が多いです。また父が最強を誇った府中を得意とする産駒が多そうな感じですね、それもうれしいことです。ラジオNIKKEI杯ではタキオン産駒、クロフネ産駒の有力馬が出てきてくれると、それだけで盛り上がっちゃいますね。

houo1 houo3
houo2 houo4
houo5 houo6
posted by 馬砂雪 at 20:42| Comment(2) | TrackBack(0) | レース回顧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月19日

メジャーがもたらした必然の結果

いとも簡単に勝利をさらったダイワメジャー、傍らに相方のダンスインザムードを従えて終わって見れば実にあっけない、そして当然の結末。

成績・レース映像
http://jra.jp/datafile/seiseki/g1/mile/result/mile2006.html

あまりコメントすることはないですね、レースを見たまんま、ダイワメジャーの完勝で他馬を全く相手にしませんでした。スタートはイマイチでしたが鞍上が押して素早く先行し定位置確保、この時点で7割勝利を確信しました。あとは淀みないペースを楽に追走し少々早めながら4角手前で先頭に並ぶともう抜かせない、何があっても抜かせない。決め手に速い脚が使える馬ではありませんが平均的に流れるペースなら先行して最後までしっかり伸びる自分の型を持っています。結局ダイワメジャーが自分の競馬をしただけ、それを上回る馬がいないからこの馬が勝ったという話。雨で軽く渋った馬場もこの馬を後押ししましたが、とにかく今日は負ける相手がいませんでした。

2着のダンスも今季のマイルの安定度、力を考えて至極妥当な結果、そしてどこまでいってもこの馬の前にはダイワがいるわけで。長い脚が使える馬ではないので抜け出した時の勢いが良くてもやはり最後は止まってしまうんですよね。でもこう何度も同じシーンを見せられると、よしだみほじゃなくても「禁断のカップル」などとバカな妄想をしてしまう…メジャーが視界入った瞬間、遠慮したんじゃないかと。まあでも流石の実力、お見事です。

馬券は単勝と馬単一点で捕らせていただきました。余談ですが、今日の新馬戦でデビューしたメジャーの妹ダイワスカーレット、そのレースも馬単一点的中で今日はこの兄妹に儲けさせていただきました。両馬の手綱をとったアンカツと共に感謝感謝。

更に余談ですがこのダイワスカーレットはほんとヤバい。パドックで久々に衝撃が走りレース前から「この馬GI勝つよ」と周囲にもらす始末。実際レースぶりも全く本気を出さないまま楽勝。松国曰わく「ほんとはマイルが向いてるのはわかってるけど、先を意識してる馬なので敢えて2000で下ろした」とのこと。これで牝馬というのだから化け物。再来週のGI出てきても間違いなく本命打ちますが、まともなら来年の桜花賞は揺るがないと確信しています。いや、ここは「重賞は間違いない」ぐらいに留めたほうがいいかな、でもこの馬POGでとられてるんだよな…

話が随分逸れました。マイルチャンピオンシップに戻りますが、なんと関東馬が掲示板独占!6着まで関東馬というから凄い。関西のGIでこれは関東復権の狼煙になるか?くりげ君も喜んでることでしょう。でも騎手は関西ワンツーというオチがありますがw

メジャーは現状マイルから2000までなら、「例の2頭」を除けばそう簡単に負けることはないでしょう。陣営は来年以降も現役続行の意志をみせていますし、はやく3歳勢が成長してこないとまだまだこの馬の天下が続きますね。
posted by 馬砂雪 at 20:33| Comment(0) | TrackBack(1) | レース回顧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月18日

メジャー本命、ここでは格が違う

祝フサイチホウオー東スポ杯制覇!
祝ジャングルポケット産駒重賞初勝利!!


今日は現地行ってきましたが、新馬戦に続いて生で見れてホント良かったです。
東スポ杯のレポ?は後日ということで、今日はGIの展望を。

しかしながら、どうも予想に乗り気になれないマイルチャンピオンシップ。レース名とは裏腹にマイル王者と呼べる存在がおらず、昨年2着、前走天皇賞で久しぶりにGI制覇を果たしたダイワメジャーが暫定的な主役。ヴィクトリアマイルを制し、アメリカでも結果を残したダンスインザムードがこれに続く格好。
新興勢力の台頭も弱く、真にマイルで強いもの同士の頂上決戦の意味合いは薄れ、このままでは他カテゴリの強い馬が鼻歌混じりでかっさらっていきそうな「はざまのGI」になりかねない。強いマイラーを切望するところです。

また盛り上がらないのは昨年チャンピオンのハットトリックが今年結果を残していないのも大きな要因。それでも上位人気を形成しているあたりがタレント不足の表れ。同じメンバー同士の出来レースでは興を殺ぐばかり、そろそろ新顔がほしいところか。
とは言っても、いざ予想するとなると、ダイワメジャーとダンスインザムード2頭を除いて考えることなどまず無理で、人気通りのワンツーになる可能性は極めて高いと思われます。

ダイワメジャーは喉さえ気にならなければ常に安定したパフォーマンスを繰り出せる馬で、前走のデキで中距離GIの頂点に届いたなら、ここは完全に仕上がった余韻だけでも十分勝ち負けレベル。陣営はジャパンカップを自重して「まずはもうひとつ」と半分タダ貰いのレースに矛先を変えたわけですが、今年の戦績を振り返ってみても力負けといえるのはブリッシュラックとディープインパクトぐらい。誰の目から見ても格の上で頭2つ抜けているのは明らかでまともなら敵はいないでしょう。

相手筆頭にあげるべきはダンスインザムードになるでしょうが、この馬はこれまでダイワとの対戦成績7戦6敗。唯一の先着も最初対戦で、ダイワがノド鳴りで苦しんでいたころ、全く競馬になっていないもの。ここまではっきり格で負けいるなら予想の段階でダイワより上には見れません。相手が順調なら尚更。ただこの馬自身にしてみればマイルへの距離短縮は歓迎で今のベスト条件。マイルに限れば牡馬相手にも十分通用するパフォーマンスは可能でやはり2番手評価は揺るがない。

問題はこの2強の間に割って入る馬がいるかどうか。人気を見ると未知の魅力を買われてか外国馬コートマスターピースが2番人気と微妙な位置。この辺に日本馬の面子の薄さが垣間見えます。コートは来年から日本のダーレーで種牡馬入りが決まっており、ここと阪神カップを御披露目会とするわけですが、厩舎が日本を含めた海外遠征慣れし、実績を残しているダンロップ厩舎だけに警戒は必要か。コート自身は英国内の実績しかありませんが、京都競馬場での追い切りのフォームなど見る限り日本の芝への適性は高そうです。が、初の日本競馬でいきなり流れに対応出来るとは思えず、評価はよくて相手まで。

3歳の台頭にも期待したいところですが、ロジック、マイネルスケルツィ、ステキシンスケクンも一長一短な馬で、古馬相手に勝ちきるほどの完成度と現時点の上積みは少ない。強いて挙げるなら南半球産でまだ成長力を残すキンシャサノキセキと久々のマイルが不安だが素質ならGI級のマルカシェンク。

ベテラン勢のカンファーベスト、プリサイスマシーン、テレグノシス、キネティクスあたりもあと一押しが足りない。

結局上位が安定していて伏兵のほうが不安要素が多い今回、下手に穴を狙い過ぎても取れる馬券が取れなくなるということで、素直にダイワメジャー本命、単勝のみで勝負とします。今日4勝したアンカツは勢いそのままで土日重賞連覇といってほしいですね。
posted by 馬砂雪 at 19:13| Comment(0) | TrackBack(1) | レース予想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月17日

明日は我がPOGの正念場!

久しぶりにPOGの話題でも。ちなみに今年の指名馬はこんな感じ

明日の東スポ杯2歳Sは今年のPOG期待のフサイチホウオーが出走とあって、早くから期待していました。我が愛しのジャングルポケット初年度産駒、その中でもセレクトセールで1億の値がついた話題馬ですが、形がずば抜けて良く血統期待値も高かったので迷わず上位指名しました。父の特徴を容姿だけでなく気性面でも受け継いで、パドックや返し馬ではやんちゃぶりが目立ちますが新馬戦でみせた一瞬の反応の良さは母父サンデー、そのあとの豪快なストライド、脚力は父譲りと競走面でも能力が引き継がれていると感じます。新馬勝ちでの重賞挑戦で難しくはありますが、父の代表産駒として名乗りを挙げられるように好勝負期待!そして父が現役時代一度も勝てなかったマンハッタンカフェの産駒、ヴェルトマイスターには何としても勝ちたいね。デットーリがなんぼのもんじゃい!

同じレースにマイネルカーロも出走しますがこちらも沽券にかけて結果を出して欲しいところ。先日も触れましたが、今年馬体から4頭だけピックアップしたマイネル馬のうち、実際に指名したのはマイネルカーロのみ。ところが京王杯のマイネルレーニアに続いてマイネルソリストまで黄菊賞で2勝目を挙げ、未出走のマイネルパトリックを除くと完全に裏目ってます。なんとか2勝は欲しい。

今週は土曜の京都未勝利に一番期待のゴーストライターも出走。デビュー戦はいいとこなしでしたが、パドックでも太め残しで大型馬だけに叩いて変わってくれることを期待。ここにきて坂路の時計を詰めてきてるのでルメールを背にまずは1勝目指し頑張れ。

コンゴウダイオーはデビュー当初と周りの評価がだいぶ変わりましたが、速攻要員としてはまずまずの状態。ダート500万クラスなら上位の存在なので今週はチャンス。じわじわ稼いで全体の底上げに。

というわけで、今週というか明日は我がPOG的な重要なチェックポイント。ここでいい結果が残せないようなら来年は厳しいかも、何はともあれ頑張ってください皆さん。
posted by 馬砂雪 at 22:18| Comment(0) | TrackBack(0) | POG | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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