2007年05月27日

勝ってこその夢/日本ダービー回顧

夢破れたあとには何が残るというのか。
ウオッカが勝った、ホウオーが散った、そして競馬が成った。

成績・映像など
http://jra.jp/datafile/seiseki/g1/derby/result/derby2007.html

牝馬の勝利という劇的な結末を迎えた今年の日本ダービー。ウオッカは直線で華麗に突き抜け、17頭の牡馬を相手に頂点にたってみせた。そして圧倒的な一番人気をあつめたフサイチホウオーは直線で伸びきれずに7着惨敗。歴史的な勝利を手にしたウオッカは、府中の直線で上がり33.0秒という究極の脚を繰り出した。(個人的に角居先生は)認めたくないが、オークスではなくダービー挑戦が英断であったということを自ら証明してみせた。脱帽を通り越して尊敬しなくちゃならないのかもしれない。

ただ、レース内容は少々波乱含みではあった。2番人気に推された皐月賞馬ヴィクトリーがスタートで出遅れて後方スタートという予想だにしない展開で幕を開けたこのレース、行くはずの有力馬が行けずにペースはかなり緩い流れに。1000m通過60.5秒は歴代のダービーと比べても決して遅すぎる時計ではないが、今年の馬場は非常に時計が速く、それでこのラップは完全にスロー。ヴィクトリーは出遅れながらも先行して脚を使ってしまい、フサイチホウオーもまた道中掛かり気味に手綱を引っ張って先行。ウオッカは内でじっと溜めて最後の直線までロスのない競馬。一番ラッキーだったのは単騎のマイペースに持ち込めたアサクサキングス、また同じく理想的な流れで先行できたサンツェッペリン。この2頭が前に行ってそのまま残ったのはある意味必然で、ヴィクトリーの出遅れがあったとはいえ、3、4コーナーであまりに2番手集団に動きが少なかったのも原因だろう。よって、最後の直線では完全な瞬発力勝負の展開になり、切れ味で勝るウオッカとアドマイヤオーラが中団好位から脚を伸ばすという展開になった。ダービーでこれだけ速い上がりの馬が多くいたのは初めてだし、持久力勝負では少々分が悪かった牝馬のウオッカにとってはまさに絶好の展開になったことは間違いない。アドマイヤオーラにしてもそれは同じ。

ただ、ウオッカに関しては以前から言っていたように距離が伸びてこその馬だと思っていたので、この舞台で大いに輝いたことには正直あまり驚きはない。ただ、あまりにも鮮やか過ぎる結果に戸惑いはしたけど。この馬が勝った阪神JFの回顧で、この世代の牝馬はダイワも含めて相当にレベルが高いと評したが、この歴史的快挙を成し得てしまうほど強いとは正直予想できなかった。改めて角居調教師の挑戦が価値のあるものだったのかを考えさせられる。この馬は、凄く切れる脚が使えるのに、それが持続して長く脚が使えるという、一見相反するような特徴を持ち合わせている、それってディープインパクトみたいだな、と思ったりもしました。

フサイチホウオーは、あれだけの上がり勝負になってしまうと厳しいのはわかるが、それにしてももう少しやりようはあった。ペースが遅いなら自分から動けばいいだけの話で、それができるほど甘い舞台ではないとはいえ、直線で一度も先頭に並ぶことがなく負けるというのは・・・。ダービーの単勝1.6倍1番人気という数字を裏切ったこの罪は相当に重い。それは馬に力が足りなかったという単純な理由なのだけど、託された夢を裏切ってしまったということの重みはこれかも圧し掛かってくる。東京コースでは手前替えがうまくいかないのでと、不安な面もあったが、レース前のイレ込みや道中の掛かり具合、追って伸びないことも含めて、まだまだこの馬は弱いんだということを自覚させられたレースだった。もちろんこれまでの戦績や、この馬の可能性はまったく疑いようのないもので、再びこの東京の舞台で今日失ったものを取り返しにきてくれると信じたい。

個人的には仕事でなかなか忙しい最中に、自分の応援している馬が1番人気でダービーを向かえて、正直ここまで来れた時点で8割満足かなぁなどと思っていましたが、終わってみてどうでしょう。勝てないということがなんて悔しいことか。これは来年も自分の見初めた馬がダービーで人気してもらわないと収まらないぞといきり立ってしまうぐらい、そのぐらい悔しいし、そして、やっぱり競馬ってのは負けることがあるからこそ追いかける価値があるんだなあ、などと思いました。勝たなければ意味がない、その勝ち(価値)をすべての人が求めるからこそ、このレースが輝かしいんだなと。今年、ホウオーを買って負けた人も、また次のダービーへ夢を賭けてみてはいかがですか。まだレースの余韻に浸りたいところですが、競馬は待ってくれません。すでに来年のダービーへ向けた挑戦は始まったのですから。


そういえば、阪神JFの回顧で松国さんと角居調教師の師弟対決の行方が気になると書きましたが、まさかこのような形で決着を得ようとは思いもよりませんでした。自ら育てたダービー馬タニノギムレットの娘に敗れた松国センセイの心中は・・・。ジャングルポケットも負けていられない、タキオン(アドマイヤオーラ)に負けたままでもよろしくない、まだまだいろいろな代理戦争は終わりそうにありませんね。
posted by 馬砂雪 at 21:47| Comment(0) | TrackBack(2) | レース回顧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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