2007年04月17日

歴史が繰り返しちゃったよ・・・/皐月賞回顧

こんなタイトルは書きたくなかったけど、本当に父と同じ3着になってしまうなんて・・・。1枠1番、2番人気3着。6年前に父が歩んだ道を、息子もたどってしまった。この先にあるのはダービー制覇といきたいところだが。

成績・映像など
http://jra.jp/datafile/seiseki/g1/satsuki/result/satsuki2007.html

まずはヴィクトリー田中勝春あっぱれです。戦前から予想していたとおり、この馬の潜在能力は本当に恐ろしい。今回も自分からどんどん先行していくという積極的な競馬で主導権を握り、前半は平均よりやや速い59.4秒。ただし、そこからはそれほど引き離さずうまくペースダウンすると直線でもまったく止まらず、一度は外のサンツェッペリンに並ばれながら抜き返す勝負根性もみせて見事ハナ差勝ち。勝春騎手にとっては15年ぶりの中央GI制覇ということで非常にめずらしい、もとい、素晴らしいシーンを見れたことには感動を覚えました。ヴィクトリーは1週前追いで坂路調教中に放馬、空馬のまま48秒台を計時。その影響か直前追い切りでは助手が鐙を長くして天神乗りのようなスタイルで放馬されないように注意を払いながらの調教となりました。最後1Fが14秒台というグダグダの内容。自身のせいとはいえ、2週連続で思惑通りの調教ができなかったにも関わらず、この結果ですから凄い。直線でも首が高く、走るフォームもバラバラ、ずっと右手前で走っていたようにはっきりいってまだ完成にはほど遠い走りです。それでも勝ってしまうのだから末恐ろしい。

フサイチホウオーはいろんな意味で残念でした。あの枠に入った時点である程度極端な競馬にならざるを得ないのは分かっていましたが、結果的にスタートがあまり良くなかったため後方からの位置取りになりました。道中は常にマークを受けて外に出すタイミングが難しく、結局4コーナーでは他馬に迷惑をかけつつやや強引に外に出すことになりました。そこからの末脚は凄まじいもので、まさに豪脚、これまでで一番強さをみせた瞬間でしたが時既に遅し。着差が着差だけに、「スムーズに先行できたら」「もっと早めに外に持ち出せたら」などといろいろなタラレバは想像してしまいますが、枠順も含めて勝負、こればかりはどうしようもない。アンカツの騎乗ミスを指摘する向きもありますが、あの枠の時点で出来ることは限りなく制限され、さらに厳しいマークがあるなか人気薄の逃げ馬を捕らえきれなかったというのは正直鞍上責めても仕方ない気もします。4角で膨れたのは馬の不器用さもありますし、中山内回りコースは狭すぎたということも言えます。仮に1番枠からスタートを決めてしまった場合、あの馬の気性だと掛かる恐れもあったわけですし、逆に後ろからいっても内を突いて詰まったらそれこそ最悪、ギリギリの選択をしていって、結果ハナ差負けは勝ち馬、2着馬を褒めるほかないでしょう。

2着のサンツェッペリンには驚きましたが、前走は先行できず持ち味を活かすことなくの惨敗でしたから、展開の有利を見方につければこの好走は読めたのかも知れません。テンビー産駒がこれだけ走っちゃうというのは、全体のレベルが下がったのかこの馬がテンビーにしては走るのか、まだ分かりません。これまでの相手関係を考えると決して弱い馬ではないのですが、今回は明らかに展開の助けがあったと言えるでしょう。3番手以降の馬の仕掛が遅れたことで最後まで粘ることができました、しかし最後差し脚を見せたようにしぶとさは本物です。

1番人気アドマイヤオーラ、こちらもホウオー同様あまりいいスタートではなく、道中はずっとホウオーの後ろにつけてマークする形に。そのせいか、4コーナーでの動きだしもワンテンポ遅れてしまい、差を縮めるために直線でインをつくもゴール前ではやや止まってしまってホウオーとは差のある4着。上がり3Fはホウオーと同じく33.9秒という中山内回りとしてはかなり速いものでしたが、仕掛けた位置とコース取り、ゴール前での動きはすべてにおいてホウオーに完敗の内容。直線の距離が長くなり、全体距離も伸びるダービーでの逆転は難しいのではないかという印象を持ちました。


しっかし、本当にホウオーは存在感のある競馬をしてくれました。父の時の皐月賞はアグネスタキオンという主役馬がしっかり勝ったので今回ほど「惜しい」という感じはありませんでしたが、スタート後に躓いてあれがなければあるいは・・・という思いはありました。今回のはちょっとした展開のアヤで十分ひっくり返る内容だっただけに悔しい、でも不器用なところ含めて親父さん似かな。レースそのものでいったらジャングルポケットより同厩の先輩、タニノギムレットの皐月賞ににていたかもしれません。あの時も勝ったのはブライアンズタイムで、2着に伏兵、大外まわったギムレットは差し届かず3着。ギムレットはその後、マイルCをはさんで日本ダービーを勝ちました。ホウオーが幾ら強くても、タイトルがなければ名馬として語られることはないかもしれません、父も先輩も通った道、日本ダービー制覇へ、今度こそ夢を叶えて欲しい。もうその実力が備わっていることは、みんなが分かったんだから。
posted by 馬砂雪 at 12:28| Comment(0) | TrackBack(0) | レース回顧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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